『さくら、咲きました。』感想

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1 前書き

 

ということで、先日『さくら、咲きました。』を読み終えました。率直な感想として、良くないところも見られましたが、一方で、良いところも見られました。以下では、本作品の良いところ・良くないところを列挙し、その根拠についての確認を進めていきます。また、以下の内容にはネタバレが含まれております。ご注意ください。

 

2 所感

 

それでは、本作品の良くないところ・良いところの確認に移るまえに、本作品の背景設定の確認を進めていきます。

 

まず、『さくら、咲きました。』の世界では、「トコシエ」という技術が確立されており、それが一般に普及しています。では、「トコシエ」とはどのような技術か。端的に言えば、肉体の老化を抑制し、擬似的な不老不死を獲得させるための技術を指します。しかし、あくまで「擬似的」であるため、交通事故などによって、肉体が重度の損傷を負った場合、「トコシエ」であっても、死に至ります。しかし、外的な要因がないかぎり、「トコシエ」が死ぬことはありません(自殺は例外でしょうが)

 

ⅰ 良くないところ

 

まず、良くないところの確認を進めていきます。

 

第一に、主題がぶれていること。

 

これを確認するにあたって、まず、物語の大筋をざっくりと確認します。

 

先に確認しましたように、この世界では「トコシエ」という技術が確立しています。そして、「トコシエ」は不老不死であるため、死を身近に意識することがなく、生への実感が希薄になりつつあります。そして、翼(視点人物)も属する「生活部」は、生の実感の希薄さをどうにかし、生きるための活力を見つけていこう という方針で運営されており、翼や他の人物(ヒロイン)たちもそこに所属して、楽しい日々を送っていました。しかし、ある日、隕石が地球に衝突するという知らせが飛び込んできます。そして、これをきっかけに、「トコシエ」たち(翼たちも含む)は死を意識していきます。

 

かくして、問題は、死を突き付けられるなか、それとどのように向き合っていくか ということになります。そして、いずれのルートにおいても、個人が死をストレートに受け入れることが難しい ということが描かれています。つまり、死を見つめることによって、生が意識されると言っても、死を見つめ続けることには苦痛が伴うと言えます。

 

では、どうすればよいのでしょうか?本作品では、「日常」が個人を支えるということが提示されています。つまり、死を見つめ続けることには苦痛が伴うからこそ、誰かと寄り添うことによって(これはルートごとのヒロインでもありますし、「生活部」の面々でもあります)これまでの、あるいは、新しいかたちでの「日常」を維持し、日々を楽しく生きていこう ということが示されていると言えます。

 

このように、小惑星の衝突を足掛かりにして、「トコシエ」が死とどのように向き合っていくか これこそがここまでの主題であるように思えます。

 

さて、本作品では、三つの個別ルート(都、美羽、つばめ)→チャプター「サクラ、桜」→二つの個別ルート(会長、奏)→一つの個別ルート(すみれ) という構成がとられています。そして、先の主題は三つの個別ルートで提示されています。

 

そして、一番の問題は、この構成にあると言えます。具体的に言えば、三つの個別ルートでは、隕石が地球に衝突するまでの過程が描かれており、いずれにおいても、死とどのように向き合うかが描かれています。しかし、チャプター「さくら、桜」においては、そもそも、隕石が地球に衝突するということがフェイクニュースであったことが明かされます。さらには、隕石が地球に衝突するということもなくなったので、「トコシエ」たちは死を意識することが必要なくなり、いままでの日常に帰っていきます。このように、チャプター「サクラ、桜」においては、それまでの個別ルートで問題とされてきた事柄の背景が明かされていきます。

 

また、それだけではなく、チャプター「さくら、桜」においては、作中の時間が約百年経過しているのですが、そのことを足掛かりに、不老不死の「トコシエ」は定命の非「トコシエ」とどのように付き合っていくべきか という主題が展開されています。個人的に、ここがまずいところだと思いました。何故ならば、不老不死の「トコシエ」と定命の非「トコシエ」という対立軸が設定されている以上、そこでは「トコシエ」の死は問題となりません。むしろ、死なないことが問題となります。そして、このように、「トコシエ」の死を問題としないようなかたちで主題が展開されていることによって、それまでの主題が有耶無耶にされているのです。ノベルゲームでは、複数のルートが設定されていることが多く(間違えていたら、申し訳ありません)そのため、それぞれのルートごとに主題が異なることもあると思います。しかし、ここでの主題がそれまでの主題を否定するかのように思えてしまい、自分は肯定的に受け止めることは出来ませんでした。

 

 

第二に、一部の個別ルートへの導入が強引で、キャラクターの気持ちが捻じ曲げられているように思えたこと。

 

これは会長(瀬利華)ルートの話になりますが、会長ルートは美羽ルートからの分岐という構成がとられています。そして、問題は、それまでの過程で、翼も美羽も惹かれあっていたにもかかわらず(微妙な距離ではありましたが)、突然、翼が会長に惹かれていったこと、そして、そのことへのフォローがなかったことにあります。会長が翼に好意を抱くことには、それまでの蓄積があるかもしれないので(それでも、フォローはほしいですが)、頷けますが、それまで、翼と会長には接点も少なく、少なくとも、会長に惹かれているような描写がなかっただけに、何故、そうなったかについての説明がほしかったです。個人的に、物語の進展(ここでは、会長ルートへの方向転換のため)のため、キャラクターの気持ちが捻じ曲げられているように思えてしまい、辛かったです……

 

ⅱ 良いところ

 

次に、良いところを挙げていきます。

 

第一に、システムが優れていること。

 

本作品には「シナリオプレイヤー」というシステムが導入されております。どのようなものかと言えば、以下の図にあるように、プレイヤーは動画のシークバーを動かすかのように、シナリオを任意の位置へ飛ばすことが可能となるのです。また、いくつかのポイント(例えば、セーブポイントやシーンの切れ目など)も可視化されています。シナリオを読み進めるにあたって(また、読み返すにあたっても)非常に有用であるように思えました。

 

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第二に、背景が綺麗であること

 

まず、自分は絵についての素養がなく、これらがどのような点で優れているかが分からないため、個人的な印象に基づき、話を進めていきます。

 

とりわけ、桜の描写は美しく、印象に残っています。(以下に、いくつかのサンプルを貼りました。)

 

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第三に、塗りが良いこと

 

これも同様に、自分には絵についての素養がないため、個人的な印象に基づき、話を進めていきます。

 

本作品では塗りのためか、キャラクターの肌の疾患がつるつるとしており、美羽や奏の身体の幼さがよく表れています。恐らく、刺さる方にはとても刺さるでしょう(実際、自分には刺さりました)

 

3 後書き

 

ということで、『さくら、咲きました。』の感想でした。見返してみると、結構な酷評をしていますね……

『ゆびきり婚約ロリイタ』感想

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1 前書き

 

『ゆびきり婚約ロリイタ』を読み終えました。端的に言えば、テキストが素晴らしい。ということで、今回は『ゆびきり婚約ロリイタ』の感想を纏めます。また、以下の内容にはネタバレが含まれております。ご注意ください。

 

2 所感

 

「生きてるだけで罪を重ねていくように。ひとに迷惑をかけて、もう迷惑なんてかけまいと思って、恩返しをしようと思って生きて、その過程でまた迷惑をかけて―――借りてるばかりのなかにありながら愛に生かされている」『ゆびきり婚約ロリイタ』

 

「生きているだけで罪を重ねていく」とあるが、本作品では、罪の意識についての洞察に光るところがある。以下では、本作品において、罪の意識についての問題がどのように描かれているかの確認を進める。

 

まず、啓人は、鈴佳に性的なパートナーであることを要求することに罪悪感を覚えている。何故ならば、鈴佳には成熟しているところもあるが(とりわけ、精神面については)、それでも、性的なことがらについての知識は不足している。そのため、性的な知識については、両者のあいだに非対称性が認められる。だからこそ、相手の無知につけこむかのように、性的なパートナーであることを要求することに罪悪感を覚えたのだろう。

 

そして、鈴佳に対して、啓人は一線を引いていた。つまり、罪の意識があるからこそ、そこに踏み込むことが躊躇われたからだ。しかし、それは孤独の道だ。生きることによって、罪が累積していき、それがあることで、相手に踏み込むことが躊躇われるならば、孤独であるほかに道はないのだろうか?

 

そんなことはない。罪の意識があったとしても、孤独を解消し、お互いに寄り添うためにはどうすればいいか が示されている。

 

それは「お互いに罪の意識を抱えているが、それを理由に相手に踏み込まないのではなく、それぞれの罪を赦しあうことによって、寄り添うことができる」というものだ。

 

かくして、啓人・鈴佳の問題は「擬似的に」解消される。何故ならば、物語の終盤において、鈴佳は啓人のこどもを身ごもるが、彼女は学生であり、啓人は会社員(恐らく)だ。そのため、これまでの生活を維持しつつ、子ども育てていかなければならない という問題が見え隠れする。彼らは「お互いが赦しあうことによって」罪の意識についての問題を解消したが、あくまで、それは問題を擬似的に解消しただけであって、罪の意識を解消し、関係が進展したときに付随してくるものについては考慮されていない。しかし、彼らにはよるべがなく、「申し訳ないと思い続けないと生きられない生」があった。だからこそ、彼らの行いは軽率なものであったかもしれないが、それだけで、否定されうるものではないかもしれない。

 

3 補遺

 

鈴佳と啓人は「ずっと一緒にいようっていう約束は、いつか離ればなれになる約束」という問題を解消するため、二人のこどもを作ることを選択する。何故ならば、同じとき、二人が死ぬことは不可能であっても、子どものなかに生き続け(このことの背景には、子は親に対して、生を受けたということから、比類ないほどの借りがあり、そのため、子に借りへの意識(罪の意識)がある以上、そこに自分達も生き続けるという論理があるように思える)子どもが死ぬときに同じ死を迎えることはできるからだ。鈴佳と啓人はそれぞれの罪の意識を赦しあうことによって、寄り添った。そのため、そこには対称性がある。だが、子どもはどうだろうか?比類ないほどの借りを負わされるにもかかわらず、子どもはそれを了承することはできない(何故ならば、生まれていないから)そのため、そこには非対称がある。素朴な疑問として、比類ないほどの借りを一方的に背負わされることをどのように受け止ればいいかが分からなかった*

 

*『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』において、類似の問題が取り上げられている。また、再読することになるかもしれない。あるいは、他の作品に触れるか。

 

4 後書き

 

前書きでも言いましたが、とにかく、テキストが素晴らしい。他の作品も気になるので、後日、触れることになるかもしれません。

『神聖にして侵すべからず』雑感  印象的・好きなシーン集

1 前書き

神聖にして侵すべからず』は素晴らしい。ということで、先日、『神聖にして侵すべからず』を読み終えて、感想を投稿いたしましたが、未だ、本作品への熱が冷めません。ですので、今回は『神聖にして侵すべからず』で印象的・好きなシーンを列挙し、つらつらと語っていきたいと思います。

 

2 『神聖にして侵すべからず』印象的・好きなシーン

 

ⅰ共通ルート

 

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何が王であることを担保するのか?当時、このシーンは印象に残っていませんでしたが、後の展開を踏まえたうえで思い返してみると、示唆に富んでいます。

通常、王であることを担保するものは王権下の諸制度なのでしょうが、そもそも、ファルケンスレーベン王国は正式に国家として認められたものではなく、あくまで、ご当地の名物のようなものです。

では、諸制度があてにならないならば、何がそれを担保するのか。それは人々の心(信仰)なのでしょう。

 

*補足

このあたりの話は先日の記事で取り上げたことなので、詳細についてはそちらを参照ください。

 

 

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「友情は見返りを求めない」

屋上にて、この台詞が発されているところから、某作品が意識されているのだろうなぁ と思いました。ふと、懐かしさに包まれました。

 

 

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「こうして僕らは王国になった」

素晴らしい!『神聖にして侵すべからず』では、随所にこのようなモノローグが差し込まれるのですが、情動を揺さぶってくるようなものが多く、悶えてしまいます。この後のシーンにて、「こうして僕らは友達になった」という一文が差し込まれるところも良い。定型文の反復は、ここぞという場面でなされると効いてくるものだなぁと再認しました。

 

 

ⅱ 希ルート

 

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「君のことが好きと言えれば、多分、すぐにカタがつくんだろうけど、それですませていいような気もしないんだ。」

 

完全にやられてしまいましたね…… お互いに手探りで、それでも、一歩ずつ、互いの気持ちを確かなものにしていくというところが素晴らしい。

 

 

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カイコからクワゴ

 

希は、自身のことをカイコにたとえ、自活するための糸を出せないことがまさに自身の無力さを表していると捉えます。しかし、それに対して、隼人はカイコではなくクワゴになればいい と言います。呼称の変更はありきたりなものですが(言葉は悪いかもしれませんが)、それを言葉を介してのイメージの変革に結びつけるところが面白い。

 

 

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「恋人になったということは、恋人でいることの始まりなんだなって」

 

具体的に何がと問われると難しいですが、良いですね。当たり前のことを言っているのですが、改めて、それが口に出されることで殊更に意識される。先の場面(好意の確認)もそうですが、隼人は当たり前のことを捉え直すことへの資質に長けているように思えますね。時折、彼が詩的な言葉を口にすることもこれによるのだろうかと思ったり

 

 

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初々しすぎて、悶絶しまいますね……本当に、手探りながらも触れ合っていく姿が眩しすぎて、完全にやられてしまいました。あと、『神聖にして侵すべからず』は初回のHシーンが良いですね。手探りながらも触れ合い、睦みあうところがやらしい。

 

 

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「家臣の望みを叶えてやるのも、主君の度量というものだ」

 

この場面もずるいですね……他のルートにおいても、瑠波が隼人に思いを寄せていることは明らかで、にもかかわらず、瑠波は隼人が王国を出ることをよしとする。当初、二人から王国は始まったにもかかわらず、それを自分だけで背負おうとし、隼人を送るすがたはあまりに凛々しい。

 

ⅲ 操ルート

 

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可愛い……美味しいものを食べて、幸せそうにしている姿があまりに可愛い。これに限らず、操はあまりにひたむきで、そのために眩しくもあります。

 

 

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「気が向かなくなれば、我も我が王国も弊履の如く捨てるであろう」

 

この台詞はあまりに重いですね。個人的に、瑠波が隼人に依存しているように見えて、隼人こそが瑠波に依存しているように思えます。そして、瑠波は隼人のそのようなところを見抜いており(恐らく)、だからこそ、多くのルートで、隼人を王国から解放しようとするのだろう。しかし、自分はこのような人物に弱いところがあるので(具体的には、相手に好意を寄せつつも、その相手が好きだからこそ、相手の背中を押してしまうような人物*)、やられてしまいました。

 

*補足

きっと、澄みわたる朝色よりも、』の夢乃蘭もそのような人物だったので、本当に、自分はそのような人物に弱いのでしょう……

 

 

 

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個人的に、この場面はかなり好ましいです。何が良いかと言えば、「わかんないところも色々あるけど、でも、操は僕をわかってくれてる気がする」という言葉が出てくるところに二人の関係性が集約されているところです。つまり、具体的に何を考えているかが分からなくとも、それでも、相手が自分のことを分かってくれているだろうという推測はかなりの信頼がなくては成り立たないように思えるため、この台詞は幼馴染としての二人の関係を端的に表しているように思えます。このような、ちょっとした台詞で二人の関係を示してくるところが素晴らしい。

 

 

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あまりに可愛い……

 

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(あまりの良さに言葉を失う)

正直なところ、操も好ましいのですが、瑠波があまりに好ましすぎて、そちらに目がいきすぎたところは否めないです。

 

ⅳ 澪里ルート

 

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どうやら、自分はこの種のシチュエーションと構図を好ましいと思うようです。『しろくまベルスターズ♪』『そして明日の世界より』もそうですが、恋人同士が電話をかけあうというシチュエーションがロマンティックなものに思えてしまうところがあり……

 

 

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澪里も気高い人物だと思います(瑠波とは方向性が違うような気もしますが)

 

 

ⅴ 瑠波ルート

 

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このシーンでは、隼人が瑠波に依存していることが顕著に表れているように思えます。他のルートにおいて、隼人は相手がどのような人物であるかによって、自分が何になるかを決めていたからこそ、このようなところが見えにくくなっていましたが、瑠波のルートでは、瑠波との関係が解消されつつあることで、隼人が何であるか・何になるかが宙づりになっています。何故ならば、相手によって、何になるかを決めていたからこそ、その相手がいなくなってしまうと、指針が失われてしまうからです。

あと、他のルートでは留保されてきた事柄がかえってくるという展開は『穢翼のユースティア』のティアルートを思い起こさせますね。(ちなみに、『穢翼のユースティア』も大好きな作品の一つです)

 

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「人間は自立しない生き物だと言えます」

 

非常に示唆に富んでいます。他のルートにおいて、それぞれの人物(ヒロイン)たちは、他者との交流を通して、自身を変化させてきました。その意味では、彼女たちは自立していないとも言えます。しかし、隼人こそがこのことを顕著に表しているように思えます。先に確認しましたように、隼人は瑠波に依存しがちであるため、ヒロインたちが隼人に依存しているように見えて、その実、隼人こそがヒロインに依存しているという構図があると思います。

 

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可愛い!!!!!!!!!!

 

 

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素晴らしい。別の記事でも言及しましたが、行為の後、同居人にそのことがばれてしまい、気まずさに包まれてしまうというシチュエーションが本当に好ましい。何故かは分かりませんが

 

 

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王国は呪いにもなりうるということですね。王国は弘実や芳乃を救ったが、一方で、光雄(瑠波の父親)には呪いをかけた。その意味で、王国は両義的なものなのだと思う。

 

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「瑠波は王国を忘れ、僕は瑠波以外の全てを忘れ、ただの男と女になった。それが全てだった。」

 

神聖にして侵すべからず』では、良いテキストがスッと差し込まれるので、本当に油断ならないですね(良い意味で)まさか、Hシーンで、このようなテキストを目にするとは思いませんでした。

 

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改めて、スクショを見返していると、このあたりのアナロジーは完璧ですね。

 

 

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 一人の力では全てのものを救うことには限界がある。が、「王国」という共同体ならば、それは可能となるかもしれない。実際、王国の人々の力によって、会長は救われることになるわけですし……これについての解答も用意されているあたり、神が細部に宿っているというほかにないですね……素晴らしすぎる。

 

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見返りを必要としない、救いの手は呪いになりうるという話。このあたりの話は『サクラノ詩』『ZYPRESSEN』でされていましたね。話はそれますが、あの章では草薙直哉の献身の側面が語られていて、個人的に好きですね(他にも、好きな理由はありますが)

 

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「僕らは無力で小さく、墓は巨大で、世界はもっと巨大だった。」

 

これも良い。

 

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感無量。『しろくまベルスターズ♪』もそうでしたが、それが「子どもの手すさび」であっても、そこには意義があるということがありありと描かれていて、完全にやられてしまいました。このように、物語の力を肯定してくれる話が好きなのだと思います。

 

 

3 後書き

 

ということで、『神聖にして侵すべからず』の印象的・好きなシーンの総括はこれで終わりとなります。書いていて、非常に楽しかったですし、書くにあたって、スクショを見返したことで新たな発見もありました。

 

「幸福のリレー」から「王国」へ 『神聖にして侵すべからず』を読む。

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1.はじめに

 

しろくまベルスターズ♪』は、株式会社ウィルのブランド・PULLTOPより、2009年12月11日に発売された18禁恋愛アドベンチャーゲームである。[i]

 

本作品では、「しろくま町」を舞台に、クリスマスイブにプレゼントを配るため、サンタとトナカイたちが奮闘する姿が描かれている。詳細なあらすじについてはこちらを参照いただきたい。

 

さて、『しろくまベルスターズ♪』においては、幸福についてのモデルが描かれている。それはどのようなものか。まず、サンタ・トナカイたちはプレゼントを贈る。しかし、そこに、プレゼントに対しての返礼はなく、そのため、互酬性の論理が働いていないと言えるだろう。では、プレゼントが渡されて、そこで終わりなのだろうか?そうではない。プレゼントを贈られたものは、そのことで幸福になる。しかし、幸福のきっかけをくれたものへの返礼の機会は残されていない。満たされたものがそのままに残るのだ。そのため、彼らには幸福が溢れてくる。だからこそ、それを別の人々に分けてあげるのである。そのようにして、幸福は繋がっていく。以上が、『しろくまベルスターズ♪』の幸福のモデルであり、ここでは、それを「幸福のリレー」と呼称する。

 

また、「幸福のリレー」については、当ブログのこちらの記事にも記載されているため、そちらを参照いただきたい。

 

しかし、ここで、一つの疑問がある。本作品では「幸福のリレー」というモデルが提示されたが、そこに読み手が介在するところは残されているのだろうか?

 

この疑問は、個人的な経験に裏打ちされたものである。本作品を読み終えて、私は感慨に包まれた。彼らのひたむきな姿、幸福な世界にやられてしまったのだ。そして、「しろくま町」の人々が背中を押されたように、私も背中を押されたからこそ、ここから、何かを始めていこうという気持ちにさせられた。

 

しかし、考えてみると、幸福のリレーに読み手(私)が介在するところは残されていないように思われる。何故ならば、贈り物を通して、「しろくま町」の人々は背中を押されたが、私は具体的な物を受け取っていないのである。そのため、作中の論理に従うならば、私にはそれを始めるためのバトンが渡されていないと言える。何かを始められると思っていたものの、その実、手のなかは空っぽだったのである。

 

本当に、幸福のリレーを始めるための糸口はないのか?ここで、話は『神聖にして侵すべからず』に移る。

 

神聖にして侵すべからず』は株式会社ウィルプラスのブランド・PULLTOPより2011年10月28日に発売されたアダルトゲームソフトである[ii]

 

神聖にして侵すべからず』では、朝妻ユタカ 氏 がディレクターを、丸谷秀人 氏 がシナリオの一部を手掛けている。ここで、強引ではあるが、『しろくまベルスターズ♪』を補助線に、『神聖にして侵すべからず』を読み解いていきたい。

 

何故ならば、『神聖にして侵すべからず』では、作中の論理(共同体)に読み手がどのように参与していくかの糸口が示されているからである。

 

以下では、第一に、「王国」とは何かを確認する。第二に、「王国」とはどのように広がるのかを確認する。第三に、「王国」が広がることに意義があるのかを確認する。最後に、実践としての「王国」とは何かを確認し、これを結びとしたい。

 

 

2.「王国」とは何か

 

まず、「王国」とは何かの確認を進めていく。「王国」の正式な名称は、ファルケンスレーベン王国である。曰く、「夢に現れた猫のお告げで戦に大功を立てたご先祖が、カール大帝にひきたてられて、霊験あらたかな猫と苗字の鷹を紋章にしたのが始まり[iii]」とされている。そして、「瑠波のひいひいお爺ちゃんが欧州から猫庭の地に移り住んできてから瑠波で五代目。[iv]」になる。また、猫庭では、「王国」は名物とされており、臣民の数は少ないものの、猫庭の市民たちに親しまれている。しかし、「王国」という名前を冠しているものの、正式な国家として認められているわけではない。このことについては、あるエピソードが象徴しているので、そちらを参照したい。

 

瑠波ルートにおいて、瑠波は、隼人を「王国」に縛り付けることをよしとせず、そのために、王国を解体することを決意する。そして、「王国」を解体するためには正式な文書が必要であり、それにサインをし、役所に提出すれば、「王国」についての諸権利は譲渡されるはずだったのだが、実際は、その手続きは上手くはいかなかった。何故ならば、そもそも、「王国」は正式な国家として認められているわけではないため、正式な手続きを踏み、それを解体するということはかなわないのである。このことから、「王国」は正規の制度のもとに保障されているのではなく、隼人、瑠波、芳乃 の臣民、ひいては、猫庭の市民たちの認識のもとに支えられていると言える。「王国」とは人々がそこにあると考えるからこそ、成り立つものであり、言うなれば、盛大な「ごっこ遊び」なのである。

 

 

3.「王国」とはどのように広がるのか

 

ここでは、「王国」とはどのように広がるかの確認を進めていく。『しろくまベルスターズ♪』で言うなれば、「幸福のリレー」がどのように成り立つかの確認であると言えるだろう。

 

さて、先に確認したように、「王国」とは正規の制度のもとに認められたものではない。そのため、「王国」が広がるとしても、その方法も正規の制度のもとでは達成されない。では、どのようにして、それは達成されるのだろうか?

 

その糸口は、「王国」とは、盛大な「ごっこ遊び」のもとに支えられている というところにある。

 

ここまでに確認してきたように、「王国」は正規の制度のもとには支えられていない。にもかかわらず、「王国」は存続している。何故か? それは、人々が「王国」はそこにあると考えていることによるものである。このことから、「王国」とはそれを支えるための具体的なもの(制度など)を持たないからこそ、人々の心で支えられている と言える。

 

ここには、具体的なかたちを持たないからこそ、遠くに広がりうる という逆説が確認される。何故ならば、「王国」を媒介するものは、複雑な手続きなどではなく、それがあると信じる心であるからだ。言うなれば、心があれば、それはどこまでも届くのかもしれない。

 

かくして、「王国」とはどのように広がるのか についての解答は確認された。それは人々の心(信仰)を媒介に広がるのである。このように、「王国」は具体的なかたちを持たないからこそ、越境性を持ちうるという逆説が確認される。後述するが、このことは、読み手(私)がそれにどのように参与するかに関わってくる。

 

4.「王国」が広がることに意義はあるのか

 

先の章では、「王国」はどのように広がるのか の確認を終えた。では、そもそも、「王国」が広がることに意義はあるのだろうか?第一章で確認したように、「王国」とは盛大な「ごっこ遊び」のもとに支えられたものである。そのようなものが広がることに意義はあるのか。以下では、そのことの確認を進めていく。

 

さて、「王国」が広がることに意義はあるのかを確認するにあたって、いくつかのエピソードを確認したい。これらのエピソードはそのことを確認するための一助となるだろう。

 

まず、辻賀崎弘実は晴華瑠波の親友である。そして、幼少期、彼女はいじめにあっていた。が、彼女はいじめに屈することをよしとせず、登校を続けていた。そして、ある日のこと。弘実がいじめられているなか、瑠波が助けに入る。そして、瑠波は彼女の家庭にも問題があることを知り、「王国」にくることを提案する。かくして、弘実は「王国」の国民として迎え入れられることになった。そして、現在の彼女は、当時、瑠波が手を差し伸べてくれたことで、救われた と述べている。

 

次に、風峰涼香は学生会長だ。自由奔放な性格をしており、度々、問題を起こそうとするためか、それを煙たがる人もいる。ある日のこと、瑠波は、涼香の父親の工場の経営が立ち行かなくなっていることを知る。瑠波はそのことを看過できず、援助を申し出る。しかし、会長はそれを拒む。曰く、援助を受け取るものにとって、それが見返りを必要としないということは重いからだ。

 

後日、瑠波と隼人は「王国」を解体することを告げるため、臨時の集会を開くことを決める。そして、それを開催するにあたって、涼香の父親にいくつかのオブジェクトの作成を依頼する。直接的に援助をすることは不可能であっても、依頼というかたちでならば、相手も受け入れてくれるかもしれないからだ。涼香の父親もそれを快諾する。

 

 そして、臨時の集会の当日、製作されたオブジェクトが人々の目に留まる。人々はオブジェクトの美しさに目を奪われ、それを製作したものが誰であるかを尋ねる。無論、それを製作したのは涼香の父親だ。そして、人々は涼香たちがどのような境遇にあるのかを知り、彼女たちを援助することを決める。かくして、涼香たちの問題は解決されたのだった。

 

弘実のエピソードは、「王国」が広がることに意義はあるのか という問題に対して、示唆的だ。あくまで、「王国」とは盛大な「ごっこ遊び」のもとに支えられたものである。そこは変わらない。しかし、「ごっこ遊び」であったとしても、それが誰かを救うということはありえる。「王国」があることによって、誰かが救われるのであれば、それは「王国」があること、広がることの意義となりうるのではないだろうか?

 

そして、涼香のエピソードは、「王国」が広がることによって、どのような意義があるかに具体的な輪郭を与えている。

 

個人(瑠波)が全ての人を救うことは不可能だ。何故ならば、そこでの救いとは、一方の負担をもう一方に移し替えただけであるからだ。そのため、誰かを救うたび、当人の負担は増え続ける。そして、あらゆる負担を背負うことは不可能なことである。だからこそ、個人(瑠波)が全ての人を救うことは不可能だ。

 

だが、共同体ならば、それが可能となるかもしれない。確かに、個人の力では全ての人を救うことはできないだろう。しかし、涼香のエピソードに認められるように、「王国」によって、涼香たちは救われている。個人があらゆる負担を背負うことはできない。けれども、その負担を分散することで、誰かを救うことはできるかもしれない。このことは、「王国」が広がることの意義に具体的な輪郭を与えている。

 

5.実践としての「王国」

 

ここまでに、「王国」とは何か。「王国」はどのように広がるのか。そもそも、「王国」が広がることに意義はあるのかを確認してきた。最後に、読み手(私)は「王国」にどのように参与するかを確認し、これを結びとしたい。

 

「王国」は具体的なかたちを持たない。だからこそ、そこには越境性が宿るという逆説がある。このことは、読み手(私)が「王国」にどのように参与するか に関わってくる。

「王国」を支えるものはそれがあると信じる心(信仰)であることは確認した。そして、「王国」があると信じることは読み手(私)にも可能なことである。ここにおいて、「幸福のリレー」と「王国」の相違点が浮き彫りとなる。「幸福のリレー」においては、読み手(私)は具体的なものを受け取っていないことから、そこに参与の機会は開かれていなかった。このことから、ここでの関係は非対称なものであると言える。一方、「王国」においては、信じる心(信仰)が鍵となる。そして、信じることは作中の人物の特権ではない。読み手もそれを信じることは可能なのである。このことから、ここでの関係は対称的なものであると言える。

 

以上のことから、「王国」はそれ自体で閉じているのではなく、外部に開かれている と言える。具体的なかたちを持たないからこそ、それは越境性を持ち、作品の枠組みを越えて、読み手(私)のまえに開かれているのだ。

 

決して、「王国」がもたらすものは幸福だけではないかもしれない。瑠波の父親が「王国」に殉じたように、それはある種の呪いとなるかもしれない。しかし、弘実が救われたように、「王国」が誰かを救うこともある。その意味で、「王国」は無力ではない。少なくとも、それは開かれており、実践としての「王国」が幸福への端緒となりうるかもしれないのだから。

 

 

 

後書き

 

ということで、今回は『神聖にして侵すべからず』の「王国」に焦点を当てて、書いてみました。いつもとは文体も変えてみましたが、不慣れなところがあるため、見苦しいところも多々あると思います。また、少々(かなり?)ポエミーなところもあり、見返すといくらかの気恥ずかしさを覚えるかもしれません。ただ、自分が、それだけの熱量を『神聖にして侵すべからず』から受け取ったということは確かです。今回の主題は『そして明日の世界より』をプレイしてから、考えていたことでもあります。現実に対し、フィクションはどのような意義を持つのか。そのような問題意識にもとづき、今回の内容を書き進めてきました。ですが、『しろくまベルスターズ♪』という補助線を強引に引いてしまったところ 現実に「王国」を再現するとして(荒唐無稽な話ですが、本論の議論を敷衍するとそのような話になりそうなので。また、本作品において、荒唐無稽なものが誰かを救うということが示されていたということもあり)それはどのような共同体となりうるのか(少なくとも、作中のそれとは異なるかたちになる)を示せていない 「王国」の問題点への言及が不足している などの問題点があり、このあたりは今後の課題としていきたいところです。

 

 

 

[i]しろくまベルスターズ♪』-Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA%E2%99%AA

[ii]神聖にして侵すべからず』-Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%81%96%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E4%BE%B5%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%9A

[iii]神聖にして侵すべからず』第一話「世界で一番小さな国」

[iv]神聖にして侵すべからず』第一話「世界で一番小さな国」

『ゆのはな』感想

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1 前書き

 

ということで、今回は『ゆのはな』についての所感を纏めていきます。当初に期待していたように、「ゆのはな」町での日々と人々との暖かな交流が描かれていて、楽しむことができました。一方で、引っかかるところもあったので、以下ではそのことの確認を進めていきます。また、今回もネタバレが含まれております。

 

2 あらすじ

 

大学生の草津拓也は自慢のバイクを駆り、冬休みの旅行を楽しんでいた。しかし、片田舎の「ゆのはな町」を訪れたとき、事故を起こしてしまう。そして、意識を取り戻すと、目の前には奇妙な恰好の女の子がいた。曰く、彼女は「ゆのはな町」の守り神であり、その力をもって、拓也の傷を一時的に修復したのだという。しかし、力の行使には金銭が必要であると説明し、行使したぶんの金銭を要求してくる。しかし、拓也には持ち合わせがなく、何も渡すことができない。しかし、このままでは彼女の力が暴走し、「ゆのはな町」は雪に覆われてしまうという。さらに、拓也の傷の修復も一時的なものであり、金銭をなくして、完治はありえない。そうして、拓也は金銭を稼ぐために「ゆのはな町」に足を運ぶのだった……

 

以上が冒頭部分のあらすじとなります。ここから、拓也は「ゆのはな町」に滞在し、規定の金額を稼ぐために労働に励むことになります。

 

3 所感

 

では、所感についての確認を進めていきます。まず、『ゆのはな』の全体への雑感を確認します。次に、引っかかったところについての確認を進めていき、最後に、個別ルートについての簡単な感想を纏めていきます。

 

まず、全体を通して、雰囲気が良かったです。「ゆのはな町」の人々との交流を通して、人々の暖かさが描かれていて、読んでいると、暖かな気持ちになれるような作品でした。一方で、ここでの雰囲気の良さは後述する問題にも繋がるところがあり、評価が難しいところでもあります。

 

では、その問題とは何か。それは、穏やかな日常のなか、人々との交流が描かれているからこそ、それだけでは物語に起伏を欠いてしまうということです。これは起伏を欠いていることが問題ではなく、そのままでは起伏を欠いてしまうからこそ、本作品ではそれを解消するような方法が採られていました。そして。その方法に多少の違和感を覚えるところがあります。それこそが問題であるように思えます。以下では、このことの詳細な確認を進めていきます。

 

先に、「本作品ではそれを解消するような方法が採られている」と述べましたが、それは何か。具体的には、ゆのはと由真の二人がこれを解消するための役割を担っていることにあります。本題に移るまえに、ゆのは・由真がどのような人物であるかの確認から進めていきます。

 

まず、ゆのは は先のあらすじの紹介の女の子、「ゆのはな町」の守り神です。お金に糸目がなく、金儲けの話が出てくるとそれに飛びつき、拓也を駆り立てる という描写も見られます。総括すると、お金に糸目がなく、小狡いところもある と言えます。

 

次に、由真 は「たがみ」という定食屋で働いている子です。拓也の居候先の伊藤わかばを懸想していて、同じ屋根の下で暮らしている拓也を敵視しています。そのため、わかばのこととなると、あれこれと策謀を巡らし、拓也を追い出そうとするなどの大胆な行動に出ます。その意味では、横暴なところがある と言えます。

 

ここまでに確認してきたように、ある意味、二人はトラブルメーカーになるような性格をしていると言えます。そして、それこそが問題の核心と言えます。

 

先に確認しましたように、『ゆのはな』では人々との交流が描かれていますが、そのままでは物語に起伏を欠いてしまうように思えます。ですが、本作品では、ゆのはと由真がトラブルメーカーとなって、事態が動くというパターンが認められます。このように、起伏を欠いてしまうという問題を解消するためにトラブルメーカーが導入されているように思えます。ですが、人々の暖かさ・優しさが描かれているがために、由真・ゆのはの振る舞いは際立っています。

 

以上のことから、本作品では人々との交流が描かれているが、それだけでは起伏を欠いてしまうので、トラブルメーカーとしての由真・ゆのはが動かされることが多く、人々の暖かさ・優しさが描かれているからこそ、二人の振る舞いは際立ってしまい、そのような構造に多少の歪さを覚えてしまいました。

 

 

次に個別ルートの確認を進めていきます。

 

  1. 伊藤わかば

 

大筋は、二人が恋人になるまでの過程の描写 と言えます。筋書きは本当にシンプルなもので、特筆することがありません。ですが、穏やかな日々が淡々と綴られていたからこそ、二人の関係性の推移も顕著に表れており、二人が恋人になるまでの過程は丁寧に描かれていたと思います。一方で、恋人になったあとの描写が少なかったという印象です。

 

  1. 高尾椿

 

大筋は、創作者としての椿はある問題を抱えていて、二人が恋人になるなか、その問題も解消されていく というもの。わかばルートと比較すると、こちらの筋書きは入り組んでいます。が、問題の提起と解消の方法はシンプルなものでした。ですが、このルートには個人的に好きなシーンがあって、そのこともあってか、評価は高めです。どのシーンかと言えば、このシーンです。

 

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このシーンは、労働時間の後、二人が晩酌をするというものなのですが、とにかく、椿さんの笑顔がとても良く、その場の暖かさがこちらにも伝わってくるようで、個人的に好きなシーンです。

 

  1. 桂沢穂波

 

個人的に、読んでいるなかで最も楽しめました。どこが良かったかと言えば、様々な要素が盛り込まれるなかでそれらの要素が上手い具合に接続されているというところにあります。例えば、他のルートでは、ゆのはとの別離は終盤に描かれており、その描かれかたがやや唐突に思えてしまうところもあってか、その意味では、恋人になるまでの過程の描写(イチャラブパート)とゆのはとの別離(伝奇パート)が乖離しているように思えます。ですが、穂波ルートでは、恋人になるまでの過程の描写(イチャラブパート)にゆのはとの別離(伝奇パート)への布石が打たれており、そのため、それぞれのパートの接続が綺麗になされています。また、恋人になるまでの過程も丁寧に描かれているが、恋人になったあとの描写もしっかりとされており、そこも好印象でした。

 

 

4 後書き

 

ということで、『ゆのはな』の感想でした。見返してみると、酷評しているようにも思えますが、楽しめたことも事実です。心温まる作品でした。

ノベルゲームのOP~Best50(24位~1位)

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前書き 

 

ということで、今回もゲーム音楽の話を進めていきます。前回の記事では50位~25位の結果を確認しました。そのため、今回は24位~1位の確認を進めていきます。

 

『ノベルゲームのOP Best50(24位~1位)』

 

EX)サンプル

順位 『作品名』

曲名 『』

 

リンク

 

コメント 何らかのコメントが記載されています。

プレイ状況 プレイ済み、未プレイ、プレイ途中 のいずれか

 

 

24位 『漆黒のシャルノス〜What a beautiful tomorrow〜』

曲名『dorchadas』

 

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コメント 転調が心地よいですねー。最近、自身の解釈に疑問が生じたので、どこかで再読するかもしれません。

プレイ状況 プレイ済み

 

23位 『キッキングホース☆ラプソディ』

曲名『summer days rhapsody』

 

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コメント 0:50~1:05 が好きですね。OPを見るに、三角関係が描かれているのでしょうか?興味を惹かれます。

プレイ状況 未プレイ

 

22位 『ソラコイ』

曲名『sigh』

 

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コメント とにかく、歌詞が良いですね。「もし違う運命なら 君に素直に気持ち伝えられるかな」「主役になんてなれなかった 僕に光は当たらないから 諦めた思いを空に捨てた」このあたりが良いですね。

プレイ状況 未プレイ

 

21位 『こなたよりかなたまで

曲名『Imaginary affair』

 

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コメント 歌詞の内容が前向きで、そこが印象的ですね。曲調が好ましい。『そして明日の世界より』が良かったので、『こなたよりかなたまで』もプレイしてみたいと考えているものの、題材が苦手なものなので、どうしようかと検討しているところです……

プレイ状況 未プレイ

 

20位 『七つのふしぎの終わるとき』

曲名『Timeless time』

 

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コメント 歌詞が良いですね。作品の内容を想起させるところがあり、そこが好ましい。

プレイ状況 クリア済み

 

19位 『カタハネ

曲名『alea jacta est!』

 

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コメント 曲名が良いですねー。あと、映像も好ましい。0:00~0:15 が良いですね。

プレイ状況 未プレイ

 

18位 『ギャングスタ・リパブリカ』

曲名『モラトリアム・クラスタ

 

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コメント OPが挿入される箇所が印象的です。『ギャングスタ・リパブリカ』と言えば、『orchestral score』も良いですね。初読時に把握しきれなかったところがあるので、どこかで再読したいです。

プレイ状況 プレイ済み

 

17位 『ネコっかわいがり!~クレインイヌネコ病院診療中~』

曲名『dote up a a cat!』

 

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コメント 0:00~0:15 が良いですね。こちらの曲も好きですが、EDの『Sweet outbreak』が素晴らしい。「Here is our secret garden Don`t ruin Babylon.It`s so exclusive I will give you my innocence It`s a destiny from when I was a girl」このあたりが良いですね。話はそれますが、ノベルゲームにおける、「運命」という言葉は世界の認識の仕方を反映しているようで、好きですね。具体的に言えば、ノベルゲームでは、選択肢に類するものが用意されていて、それを起点に分岐が発生します(全部に当てはまるというわけではないでしょうが)。そして、読み手はそれぞれの物語を俯瞰するのですが、キャラクターは各々の物語の外部を知覚することはできません(メタフィクションにおいてはそれが可能とされるかもしれませんが)だからこそ、キャラクターはそこに「運命」を見出してしまうことがある。このことは、世界をどのように認識し、それを引き受けていくかを示唆しているように思えてしまいます。このあたりの話は『サクラノ詩』でされていたような記憶があり(記憶違いかもしれません)そちらもどこかで読み返したいところ。

 

EX)「運命」の使用例 (パッと出てきたものはこれだけでした。探せば、他にもありそうですが……)

 

 

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そして明日の世界より』「星に祈りを」からの引用

 

プレイ状況 未プレイ

 

16位 『最果てのイマ

曲名『a far song~カナタノウタ~』

 

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コメント とにかく、イントロが素晴らしい。そして、そこからの静かな立ち上がりが良いですね。

プレイ状況 プレイ済み

 

15位 『猫撫ディストーション Exodus』

曲名『IN MY WORLD』

 

コメント 0:49が 良いですねー。昨年『猫撫ディストーション』を再読したものの、よく分からなかったところがあるので、いつか、再読したいですね。 プレイ状況 プレイ状況 プレイ済み

 

14位 『素晴らしき日々

曲名『空気力学少女と少年の歌』

 

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コメント 個人的に思い入れがあります。この曲も好きですが、『ナグルファルの船上にて』も好きです。

プレイ状況 プレイ済み

 

13位 『この大空に翼を広げて』

曲名『Precious wing』

 

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コメント イントロが素晴らしい。とりわけ、タイトルが表示されるまでの演出が好ましい。前回の記事でも言及したことですが、『しろくまベルスターズ♪』があまりに素晴らしく、PULLTOPの作品へのモチベーションが向上しているため、『見上げてごらん、夜空の星を』もプレイしたいですねー。

プレイ状況 プレイ済み

 

12位 『俺たちに翼はない After story』

曲名『Cross illusion』

 

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コメント それぞれのキャラクターについての文が良いですね。「飛べるふりをしていた少年は、いつしか鳥の群れに馴染んでいたー」素晴らしい。『俺たちに翼はない』には好きなキャラクターが多いので、どこかで再読したいですね(渡来明日香・千歳鷲介・成田隼人 が好き)

プレイ状況 プレイ済み

 

11位 『ひまわり-pebble in the sky-』

曲名『gleaming sky』

 

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コメント 歌詞が良いですね。「地平線を掠めてながら飛んで行く 夏の風に今も残る記憶たち セピア色の笑顔写す約束も その背中に未来乗せて 輝き始める」このあたりが良いですね。本編の内容が想起されます。

プレイ状況 プレイ済み

 

10位 『フレラバ』

曲名『quamtam jump』

 

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コメント サビのところが良いですね。実のところ、気になっていて、どこかでプレイしたいなぁ と考えています。

プレイ状況 未プレイ

 

9位 『なつくもゆるる』

曲名『なつのおくりもの』

 

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コメント サビのところが良いですね。キャラクターの紹介がサビのところに置かれていて、そこが好ましい。『なつくもゆるる』では身体性のことが描かれていましたが、そのことが描かれるにあたって、Hシーンの描写も活用されていたところがあり、なるほどなぁと思った記憶があります。

 

プレイ状況 プレイ済み

 

8位 『君の名残は静かに揺れて』

曲名『Solitude』

 

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コメント とにかく、歌詞が良いです。ネタバレになるため、掘り下げることはできませんが、「もう一人の私は 罪と向き合うかたちを知りません ただわずかな希望だけを抱えるようにして眠った あなたが大切で でも 心が痛み迷う ただ 全てを抱きしめる それだけのことなのに」ある人物の心情が思い起されてしまいます……また、冒頭部分の台詞も良いですねー。

プレイ状況 プレイ済み

 

7位 『赫炎のインガノック -what a beautiful people-』

曲名『Adenium』

 

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コメント サビのところが素晴らしい。転調が心地よいです。現在、再読していますが、自分にとって、この作品は特別だということを再確認しています。また、この作品はBGMも素晴らしく、『記憶/馳せる思い』『日常/過行く異形』はお気に入りです。

プレイ状況 クリア済み

 

6位 『魔女こいにっき dragon caravan』

曲名『あの場所へ』

 

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コメント 0:00~0:36 が良いですね。『魔女こいにっき』と言えば、『永遠の魔法使い』や『Hysteria』も好ましい。

プレイ状況 プレイ済み

 

5位 『ラブレプリカ』

曲名『Binary star』

 

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コメント 曲名が好ましい。本編の内容が思い起されます。「全てが自由になると信じてた あの空も」という歌詞が良いですね。ある種の全能感とそれの喪失が表れています。ちなみに、1st OP も好きです。

プレイ状況 クリア済み

 

4位 『そして明日の世界より

曲名『For our days』

 

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コメント イントロが素晴らしい。こちらの曲も好きですが、やはり、EDの『return to that place』が好きですね。

プレイ状況 クリア済み

 

3位 『穢翼のユースティア

曲名『Asphodelus』

 

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コメント 0:00~0:21 が素晴らしい。ノーヴァスアイテルの外観が映されていき、カットが移り変わる。このあたりが良いですね。『穢翼のユースティア』はラストが本当に素晴らしく、いまだに鮮烈な印象を残しています。どこかで再読して、キチンとまとめたいところ。

プレイ状況 クリア済み

 

2位 『きっと、澄みわたる朝色よりも、

曲名『紅葉』

 

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コメント タイトルが表示されるまでの演出が好ましい。「弱さが罪ならば 胸を刺す痛みに耐えて ただ優しくありたい」このあたりの歌詞を見ると、本編の内容が思い起されますね。

プレイ状況 プレイ済み

 

1位 『しろくまベルスターズ♪

曲名『Winter bells♪』

 

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コメント ということで、1位は『しろくまベルスターズ♪』の『Winter bells♪』です。正直なところ、最近に『しろくまベルスターズ♪』を読み終えたばかりなので、それの影響が大きいことは否めません。それはそれとして、曲自体も好きですね。「パパやママにはナイショだけど 叶えたい夢があるなら 枕元には手紙を 書いておいて そうよ(そうよ 秘密の約束」このあたりが良いですね。「パパやママにはナイショだけど」は本編の内容を反映していて、細部もしっかりとしているなぁ と思いました。

プレイ状況 プレイ済み

 

後書き 

 

ということで、今回で『ノベルゲームのOP~Best50』は終わりとなります。振り返ってみると、上位にはプレイ済みの作品が多く、やはり、プレイ済みであることの影響は大きいということを再確認いたしました。また、自分にとって、音楽についての話をすることが難しいということも確認出来ました。とにかく、言葉が続かず、同じような語句を繰り返してしまい、非常に見苦しいことになってしまったように思えます……

 

 

 

ノベルゲームのOP~Best50(50位~25位)

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前書き

 

ゲーム音楽のことを書きたい!と思い立ったので、今回は『ノベルゲームのOP Best50』をお題に進めていきます。

 

 

『ノベルゲームのOP Best50(50位~25位)』

 

EX)サンプル

順位 『作品名』

曲名 『』

 

リンク

 

コメント 何らかのコメントが記載されています。

プレイ状況 プレイ済み、未プレイ、プレイ途中 のいずれか

 

 

50位 『朱ーAka―』

曲名『砂銀』

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コメント ということで、50位は『朱ーAka―』です。こちらの曲も好きなのですが、挿入歌の『砂の城』も好みです。プレイ中、あまりに曲が良くて、しばらくは聞き入っていました。まだ、クリアできていないので、どこかできちんと読み終えたいところ。

プレイ状況 プレイ途中

 

49位 『Triptych

曲名『Triptych

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コメント 曲が好みなので、ランキングに入りました。サビの部分が良いですねー。

プレイ状況 未プレイ

 

 

48位 『翠の海』

曲名『翼を持たない少女』

 

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コメント 0:58~0:59 が良いですね~。サビに入るところ演出が光ります。話はそれますが、館ものと言えば、『神樹の館』が思い起こされました。

プレイ状況 未プレイ

 

 

47位『グリムガーデンの少女』

曲名『revelation』

 

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コメント とにかく、映像が良いですね。情報量は多いはずなのですが、やかましさを感じることもなく、綺麗に纏まっているという印象を受けます。

プレイ状況 未プレイ

 

 

46位『ピリオド』

曲名『永遠の存在者』

 

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コメント 曲が好みなので、ランキングに入りました。あと、曲名も良いですね。好ましい。

プレイ状況 未プレイ

 

 

45位『信天翁航海録』

曲名『濛々たる黒煙は咲き 』

 

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コメント 未プレイですが、作品の雰囲気がありありと伝わってくるようです。このように、作中の内容との結びつきが強そうな曲は好ましいですね(想起を促すので)

プレイ状況 未プレイ

 

 

44位『シュガーコート・フリークス』

曲名『初恋Carnival』

 

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コメント 曲調が明るいですね。個人的に、このような曲調も好みです。話はそれますが、本作品の原画には大槍葦人氏が携わっているらしく、氏の作品を読んでみたいという気持ちを新たにしました。(『Quartett』『白詰草話』を読んでみたい)

プレイ状況 未プレイ

 

43位『AQUA』

曲名『EVERLASTING BLUE』

 

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コメント イントロが素晴らしい。この一言に尽きます。

プレイ状況 未プレイ

 

 

42位『ティンクル☆くるせいだーす

曲名『Last Fortune』

 

 

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コメント 実のところ、エロゲに興味を抱き始めて、しばらくしたときにこれを知ったという経緯があり、思い入れがあります。

プレイ状況 未プレイ

 

 

41位『こんそめ』

曲名『combination somebody!』

 

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コメント キャラクターのパラメータがRPGの表記のようになっていて、そのあたりの演出が面白い。曲も好ましい。日野亘氏が関わっているらしいので、プレイしてみたいところ

プレイ状況 未プレイ

 

40位『PARA-SOL』

曲名『Octave rain』

 

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コメント 1:00~1:30 が良いですね。話はそれますが、佐倉紗織氏の曲のなかでは『淡雪』が好きです。

プレイ状況 未プレイ

 

 

39位『聖剣のフェアリース

曲名『Mirage tears』

 

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コメント 0:49 のオジサンのデザインの格好良さに驚きました。

プレイ状況 未プレイ

 

 

38位『神聖にして侵すべからず

曲名『Anthem for kingdom』

 

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コメント 0:20~0:25 が良いですね。あと、瑠波が可愛い。それはそれとして、この作品も中断してしまっているため、どこかでプレイしたいですね。『しろくまベルスターズ♪』があまりに素晴らしく、PULLTOPの作品へのモチベーションが向上しているため、近いうちに再開するかもしれません。

プレイ状況 プレイ途中

 

 

37位『Scarlett

曲名『Escarlata』

 

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コメント 洒落ていますね。『loose』も好きですね。

プレイ状況 未プレイ 購入済み

 

 

36位『遥かに仰ぎ、麗しの

曲名『風のRhythm 』

 

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コメント こちらも途中で中断していますね……確か、仁礼 栖香のルートを読み終えたところで中断していたような また、再開したいところ。

プレイ状況 未プレイ

 

35位『はつゆきさくら』

曲名『Presto』

 

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コメント 曲調が好ましい。

プレイ状況 プレイ途中

 

34位『夏雪』

曲名『夏の日のリフレイン』

 

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コメント 曲調がゆったりとしていますね。この種の曲調は好みです。あと、OPでそれぞれのキャラクターの立ち絵が移りゆくところが描かれていて、そこも良いですね。

プレイ状況 クリア済み

 

33位『夜明け前より瑠璃色な Moonlight cradle』

曲名『深青 Philosophy』

 

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コメント イントロが素晴らしい。とりわけ、タイトルが表示されるところが良いですね。

プレイ状況 未プレイ

 

32位『ラブらブライド

曲名『Love me Love la Bride!』

 

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コメント 曲調が底抜けに明るいですね(良い意味で)。

プレイ状況 未プレイ

 

31位『水の都の洋菓子店

曲名『水の都の洋菓子店

 

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コメント サビのところが良いですねー。

プレイ状況 未プレイ

 

30位『ASTER』

曲名『二つめの空』

 

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コメント いつか、この作品もプレイしたいですね。

プレイ状況 未プレイ

 

29位『いろとりどりのヒカリ』

曲名『ヒカリ輝くセカイ』

 

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コメント 曲が好みですね。

プレイ状況 クリア済み

 

28位『Magical charming!』

曲名『Graceful anomaly』

 

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コメント 映像が良いですね。この作品には冬茜トム氏が携わっていたそうで、プレイしてみたいですね。

プレイ状況 未プレイ

 

27位『ゆきいろ』

曲名『六花のうた』

 

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コメント 0:00~0:18 が良いですね。ムービーの途中にキャラクターの台詞が挿入されているものは好ましい。また、キャラクターの立ち絵の変化が描かれていて、そこも良い。

 

26位『ななついろドロップス

曲名『コイスル☆フローライト』

 

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コメント いとうのいぢ氏のイラストが良いですねー。1:00~1:12 が好きです。

プレイ状況 未プレイ

 

25位『R.U.R.U.R このこのために、せめてきれいな星空を』

曲名『Rose! Rose! Rose!』

 

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コメント 「昨日見た夢は星降る海で、イルカが跳ねてた。飛沫は虹に変わって、夜を彩ってく」このあたりの歌詞が良いですね。この作品もプレイ途中なので、しっかりと読み終えたいですね。あと、話はずれますが、『R.U.R.U.R』と言えば、BGMの『Yah chaika』が好きです。

プレイ状況 プレイ途中

 

 

後書き

 

ということで、以上が50位~25位の結果になります。改めて見てみると、「プレイ途中」の作品の多さに驚かされます……今年は去年に読み終えることができなかったものを読み進めていきたいですね。あと、24位~1位の記事も近日中に挙げると思います。