創作日記 第五回『半径0メートルの幸福論』第一話 反省回

前書き どうもです。今回も添削作業をやっていきます。

 

シーン5 天音施音との再会②

 

意図 名前の提示

 

センテンス1 雨の音が聞こえてくる。

 

意図 状況描写

疑問点 本当に必要か。なくても、意味は通る。

修正案 カット

 

センテンス2 あのときに言えなかった言葉を、お礼を言わないと。そう思っても、口が思うように動いてくれない。

意図 心情、身体描写

疑問点 やや冗長か

修正案 言えなかった言葉を、お礼を言わないと。けれど、口は思うように動いてくれない。

 

ここまでの修正箇所

雨の音が聞こえてくる。あのときに言えなかった言葉を、お礼を言わないと。そう思っても、口が思うように動いてくれない。

 

ここまでの修正案

あのときに言えなかった言葉を、お礼を言わないと。けれど、口は思うように動いてくれない。

 

 

 

センテンス3 「あの……本当にありがとうございました。あのままだったら、わたし……」

 

助けられた子が口を開く。声が震えている。その顔は青ざめていた、

 

意図 状況描写

疑問点 特になし

修正案 特になし

 

センテンス4 「気にしないで。たまたま、通りかかっただけだから」

 

鈴が鳴るような声。やはり、そうだ。聞き間違いではない。彼女は制服のズレをテキパキと直していく。そのとき、彼女が小鐘高校の制服を着ていることに気が付いた。

 

意図 状況描写 施音の描写

疑問点 「やはり、そうだ。聞き間違いではない」は本当に必要か。

修正案 「やはり、そうだ。聞き間違いではない」をカット。

 

センテンス5 やがて、彼女は歩道橋をあとにした。結局、僕は何もすることができなかった。己の不甲斐なさに腹が立つ。お礼の言葉を言うこともできないなんて……

意図 状況、心理描写

疑問点 「結局」は必要か。

修正案 「結局」はカット。

 

センテンス6 心の中を、黒々としたものが占めていく。思わず、顔をうつむけてしまう。そのとき、足元に何かが転がっていることに気付いた。

意図 心理描写

疑問点 「心の中を~」説明的。一人称の描写として適当か。そのときは必要か。

修正案 気持ちが落ち込む。思わず、顔をうつむけてしまう。足元に何かが転がっていることに気付く。

 

ここまでの修正箇所

 

「あの……本当にありがとうございました。あのままだったら、わたし……」

 

助けられた子が口を開く。声が震えている。その顔は青ざめていた、

 

「気にしないで。たまたま、通りかかっただけだから」

 

鈴が鳴るような声。やはり、そうだ。聞き間違いではない。彼女は制服のズレをテキパキと直していく。そのとき、彼女が小鐘高校の制服を着ていることに気が付いた。

やがて、彼女は歩道橋をあとにした。結局、僕は何もすることができなかった。己の不甲斐なさに腹が立つ。お礼の言葉を言うこともできないなんて……

心の中を、黒々としたものが占めていく。思わず、顔をうつむけてしまう。そのとき、足元に何かが転がっていることに気付いた。

 

ここまでの修正内容


「あの……本当にありがとうございました。あのままだったら、わたし……」

助けられた子が口を開く。声が震えている。その顔は青ざめていた、

「気にしないで。たまたま、通りかかっただけだから」

鈴が鳴るような声。彼女は制服のズレをテキパキと直していく。彼女が小鐘高校の制服を着ていることに気が付いた。

やがて、彼女は歩道橋をあとにした。僕は何もすることができなかった。己の不甲斐なさに腹が立つ。お礼の言葉を言うこともできないなんて……気持ちが落ち込む。思わず、顔をうつむけてしまう。そのとき、足元に何かが転がっていることに気付いた。

 

 

 

 

 

 

センテンス7 (これは……学生証?)制服が汚れないように、ひざをゆっくりと曲げ、落ちているものを手にとる。

意図 状況描写

疑問点 特になし

修正案 特になし

 

センテンス8 やはり、学生証だ。カバーの表面には、星と鐘が組み合わせられたかのような紋章が刻印されている 小鐘高校の校章。

意図 状況描写

疑問点 やはり、学生証だ。は必要か。

修正案 「やはり、学生証だ。」をカット。

 

センテンス9 若干の躊躇がよぎる。勝手に見てもいいのだろうか。けれど、これが誰のものかが分からないと、どうすることもできない。学生証のカバーをそっと取り外す

意図 状況描写

疑問点 けれど 

修正案 けれど→でも

 

センテンス10 そこには、さきほどの彼女の姿があった。白髪(はくはつ)の少女。名前の欄を見る。天音施音(あまねしおん)。それが彼女の名前だった。

意図 名前の提示。シーンのかなめ

疑問点 そこには は必要か。名前の欄を見るは不要。

修正案 そこには、名前の欄を見る。をカット。

 

ここまでの修正箇所

 

(これは……学生証?)

 

制服が汚れないように、ひざをゆっくりと曲げ、落ちているものを手にとる。やはり、学生証だ。カバーの表面には、星と鐘が組み合わせられたかのような紋章が刻印されている。小鐘高校の校章。若干の躊躇がよぎる。勝手に見てもいいのだろうか。けれど、これが誰のものかが分からないと、どうすることもできない。学生証のカバーをそっと取り外す。そこには、さきほどの彼女の姿があった。白髪(はくはつ)の少女。名前の欄を見る。天音施音(あまねしおん)。それが彼女の名前だった。

 

ここまでの修正案

 

(これは……学生証?)

制服が汚れないように、ひざをゆっくりと曲げ、落ちているものを手にとる。学生証だ。カバーの表面には、星と鐘が組み合わせられたかのような紋章が刻印されている。小鐘高校の校章。若干の躊躇がよぎる。勝手に見てもいいのだろうか。でも、これが誰のものかが分からないと、どうすることもできない。学生証のカバーをそっと取り外す。

さきほどの彼女の姿があった。白髪(はくはつ)の少女。天音施音(あまねしおん)。それが彼女の名前だった。

 

後書き

 

今回は 修正箇所が少なかったですね(と言っても、まだ一回目の暫定的なものですが)