創作日記 第四回『半径0メートルの幸福論』プロローグ 反省回(簡易版)

前書き どうも。仔月です。最近は、モデリングVtuber に嵌まっています。どちらもやっていると、どっちかの精度が落ちるので、良い感じの塩梅を見つけていきたいです。今回は中途半端な終わり方ですが、理由は集中力が切れたからです……

 

シーン4 あの日の彼女との再会

 

意図 「未来視」の提示。天音施音との再会。

 

改札機に切符を通す。そうして、人の流れに吞まれながら、なんとか、駅の構内を抜け出す。思わず、息をついてしまう。まさか、この時間帯の駅がこんなに混雑しているだなんて。中学までは徒歩で通学していたから、満員電車がこれほどの疲労感をもたらすことに想像が及ばなかった。それでも、これからはこの電車に乗ることになるのだ。気合を入れ、前を向く。

 

センテンス1 改札機に切符を通す。

意図 シーンに切り替えに伴った。状況の提示。

疑問点 そもそも、このセンテンス群は必要か。後の文で、駅と出ているので、改札機は必要ないのでは?

修正案 切符を通す。

 

センテンス2 そうして、人の流れに吞まれながら、なんとか、駅の構内を抜け出す。

意図 状況描写

疑問点 そもそも、必要か。ここを無くすと、味気なくなる?バランスが難しい。

修正案 人の波に吞まれながら、駅の構内を抜け出す。

 

センテンス3 思わず、息をついてしまう。

意図 間接的な心理描写

疑問点 必要か。思わずはいる?

修正案 思わず、息をついてしまう。

 

センテンス4 まさか、この時間帯の駅がこんなに混雑しているだなんて。中学までは徒歩で通学していたから、満員電車がこれほどの疲労感をもたらすことに想像が及ばなかった。

意図 独白。心理描写

疑問点 流石に、冗長すぎるのでは?しかも、重要な情報がない。

修正案 カット

 

センテンス5 それでも、これからはこの電車に乗ることになるのだ。気合を入れ、前を向く。

意図 独白。心理描写。「未来視」への繋ぎ。一瞬の間を作る。

疑問点 「この」はおかしくないか。毎日、本当におなじ電車に乗るとは限らない。

修正案 カット

 

 

そのとき、奇妙なものが脳裏を走った。それは光景。そのなかで、僕は歩道橋の上を渡っていた。目の前には、小鐘高校の制服を着た女の子。やがて、階段に差し掛かる。そのとき、女の子が態勢を崩してしまう。そして、女の子は頭から落ちていく。やがて、大きな音が響く。階下には、女の子が倒れている。真っ赤な血を流しながら……

 

センテンス6 そのとき、奇妙なものが脳裏を走った。

意図 同上

疑問点 特になし

 

センテンス7

意図 「未来視」の提示。

疑問点 このあと、同じ表現が出てくる。意図しているが、くどくはないか?そのときは必要、

修正案 そのとき、奇妙なものが脳裏を走った。

 

センテンス8 そのなかで、僕は歩道橋の上を渡っていた。

意図 同上

疑問点 そのなかで、は必要か

修正案 僕は歩道橋を渡っていた。

 

センテンス9 目の前には、小鐘高校の制服を着た女の子。

意図 同上

疑問点 「小鐘高校の制服」という情報は必要か。

修正案 目の前には、女の子の姿が。

 

センテンス10 やがて、階段に差し掛かる。

意図 同上

疑問点 接続語、多すぎる。

修正案 階段に差し掛かる。

 

センテンス11 そのとき、女の子が態勢を崩してしまう。

意図 同上

疑問点 そのときは必要か。女の子は彼女に置換可能?

修正案 そのとき、彼女が姿勢を崩す。

 

センテンス12 そして、女の子は頭から落ちていく。

意図 同上

疑問点 そしては必要か。女の子も?

修正案 頭から落ちていく。ゆっくりと。

 

センテンス13 やがて、大きな音が響く。階下には、女の子が倒れている。真っ赤な血を流しながら……

意図 同上

疑問点 には ではなく、 では?

修正案 やがて、大きな音が響く。階下では、女の子が倒れている。真っ赤な血を流しながら

 

頭を押さえる。まただ。あの日以来、奇妙な光景が脳裏を走るようになった。今まで、さまざまな光景を見てきた。そして、その光景のいくつかは実現してきた。だから、僕はこれを「未来視」と呼ぶようになった。

 

センテンス14 頭を押さえる。

意図 未来視に伴うもの

疑問点 必要か?未来視は突発的なものなため、必要。

修正案 なし

 

センテンス15 まただ。あの日以来、奇妙な光景が脳裏を走るようになった。

意図 これまでの経験の示唆

疑問点 まただ、は不要なのでは?あの日以来、~呼ぶようになったという表現あることから、何回かは経験していることが伺える。

修正案 あの日から、奇妙な光景が浮かぶようになった。

 

センテンス16 今まで、さまざまな光景を見てきた。

意図 同上

疑問点 今までは必要か

修正案 さまざまな光景を見てきた。

 

センテンス17 そして、その光景のいくつかは実現してきた。だから、僕はこれを「未来視」と呼ぶようになった。

意図 同上

疑問点 説明的。要検討。と言っても、未来視と呼ぶまでの過程を描くと冗長すぎる。「未来視」という語句を自然に出すのが妥当か。

修正案 特になし

 

センテンス18 そして、これが「未来視」によるものならば、この光景は実現するかもしれない。だとすると……

意図 「未来視」についての説明

疑問点 説明的すぎる。

修正案 カット

 

(あの女の子が危ない……!)

 

辺りを見渡す。ここの通りを沿っていったところに歩道橋が見える。きっと、あれだ。急がないと……無我夢中で足を動かす。手遅れにならないように。

 

歩道橋の階段を登っていく。全力で駆け抜けたからか、息がきれそうになる。けれど、止まるわけにはいかない。そうして、階段を登り切る。顔を上げる。歩道橋の通りを女の子が歩いている。見ると、階段に差し掛かりかけている。

 

センテンス19 (あの女の子が危ない……!)

意図 帰結の提示

疑問点 わざわざ書く必要があるか。ある。行動の根拠。

修正案 特になし

 

センテンス20 辺りを見渡す。ここの通りを沿っていったところに歩道橋が見える。きっと、あれだ。急がないと……無我夢中で足を動かす。手遅れにならないように。

意図 状況描写

疑問点 特になし。

 

センテンス21  歩道橋の階段を登っていく。全力で駆け抜けたからか、息がきれそうになる。けれど、止まるわけにはいかない。そうして、階段を登り切る。顔を上げる。歩道橋の通りを女の子が歩いている。見ると、階段に差し掛かりかけている。

 

意図 状況描写

疑問点 そうして、は必要か。顔を上げる。は必要か。いるの重複。

修正案  歩道橋の階段を登っていく。全力で駆け抜けたからか、息がきれそうになる。けれど、止まるわけにはいかない。階段を登り切る。歩道橋の通りには女の子が。見ると、階段に差し掛かりかけている。

 

センテンス22(休憩している時間はない……!)

 

最後の力を振り絞り、駆けだす。

 

「待って! そこの君!」

 

精一杯声を張り上げる。けれど、雨の音に掻き消されてか、女の子はずんずんと進んでいく。

 

(駄目だ。このままでは追いつかない)

 

意図 状況描写

疑問点 特になし。

 

息が上がっている。足の感覚も曖昧だ。日頃の運動不足がたたっている。それでも、泣き言を言っている場合ではない。足に力を入れ、一気に踏み込む。徐々に距離が近づいてくる。そして、女の子の背中に手が届きそうになる。その瞬間、彼女の姿勢が崩れる。

 

センテンス22 息が上がっている。足の感覚も曖昧だ。日頃の運動不足がたたっている。

意図 身体感覚の描写

疑問点  日頃の~が説明的

修正案 息が上がっている。足の感覚も曖昧だ。

 

センテンス23 それでも、泣き言を言っている場合ではない。足に力を入れ、一気に踏み込む。

意図 同上

疑問点 特になし。

 

センテンス24 徐々に距離が近づいてくる。そして、女の子の背中に手が届きそうになる。その瞬間、彼女の姿勢が崩れる。

意図 状況描写

疑問点 そしては不要。

修正案  徐々に距離が近づいてくる。女の子の背中に手が届きそうになる。その瞬間、彼女の姿勢が崩れる。

 

彼女の手をとるため、足を踏み込もうとする。そのとき、母さんのことが脳裏をよぎった。一瞬の躊躇が僕の足を止めた。そうして、彼女はゆっくりと落ちていき……

 

「どいて。危ないから」

 

思わず、声のほうを見る。少女が自分のわきをすり抜けていく。そして、何の躊躇もなく踏み込む。倒れていく彼女のほうへ。少女は一足飛びに階段を駆け下りていき、落ちてきた彼女をグッと抱きとめた。

 

「大丈夫かしら? 怪我はない」

 

鈴のなるような声。サラサラとした白い髪。そして、どこかあどけなさが残る顔立ち。

 

「はい……大丈夫です。ありがとうございます」

 

彼女は困惑しているようだった。きっと、何が起こったか分からないのだろう。

 

少女がこちらを見る。くりくりとした目に魅入られる。髪の毛の色は変わっている。けれど、僕が彼女を見間違えるはずがない。何度も夢に見てきたのだから。あの日の光景を。

 

「やっと……会えた」

 

その日、ぼくはあの日の少女に再会した。

 

センテンス25 彼女の手をとるため、足を踏み込もうとする。そのとき、母さんのことが脳裏をよぎった。一瞬の躊躇が僕の足を止めた。そうして、彼女はゆっくりと落ちていき……

意図 状況描写

疑問点 彼女の は必要か。そうしては不要。

修正案 そうしてをカット。